GT-Rのつぶやき  


   

2006年08月のトピックス

 
         
    暑いので少し涼しくなるかもしれないお話を  
  [ 2006.8.19.Sat ]  
   

更新が大幅に遅れました・・・。

楽しみにされている方には申し訳なく思っております。


トラクターやカエルのお話も、おもしろがって頂けたそうなのですが、たまにはGT-Rのお話を・・・

という事で、

今回は、チェンストッパーAとチェンテンショナーについて書きます。

チェンストッパーAというのは、カム間にあるプレート状のもので、無くてはならないものです。

何万Kmもの間何もしていない様なエンジンでは、これにクラックが入っているものが結構あります。

「エンジンは調子いいから何もしなくていい」
で通してきた様な個体によく見受けられます。

片側ずつクラックが入っていきます。

エンジン回転中に、これが落ちたというのを見聞きした事はないのですが、落ちるとすごい事になると思います。
一瞬で前廻りはぐしゃぐしゃになり、エンジン全損のご臨終になると思います。

やはり、クラックというのはあまり気持ちの良いものではないので、たまにはヘッドカバーを開けて、点検してみる方が良いと思います。


S20にはタイミングチェンが使われていますが、今頃のエンジンの様に自動調整にはなっていません。

プリンス作のエンジンは皆、手動調整式のチェンテンショナーです。

この手動調整というのがなかなかやっかいなもので、微妙なサジ加減が要求されます。


チェンストッパーとテンショナーのライフは、チェンの「張り具合」と密接に関係しています。

張りすぎの場合は、テンショナー調整ボルトと接触する部分に圧入してあるダンパーゴムが偏心して調整不能になったり、4個使っている6002のベアリングにオーバーロードがかかり、バラバラになるなんて事もあります。

緩すぎの場合は、アクセルのON/OFF時にチェンストッパーを叩く様な状態になり、クラックを誘発する可能性もあります。

チェンテンショナーをいためない方法はここでは書きません。

チェンストッパーAとチェンテンショナーは、現在製廃になっております。


日産自動車様
ある意味、S20の命綱ともいえる部品ですので、親子メタル同様、何とか生産の再開を切にお願い申し上げます。
 
     

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